ワタシと三女のVIZAツアー①

今週。
私と三女で、VIZAを取得するためにラオスにあるタイ大使館へ行ってきた。
10歳長女と5歳次女は既に留学ビザを取得済みなので、タイ国外に出るにはイミグレで
リエントリーパーミットを取らなければならないし、お金もかかる。
よって今回は二人でお留守番。
VISAは、申請した翌日以降に受け取りなので、ラオスに一泊しなければならない。
子供だけで一晩留守番させたことはなかったので、二人だけ置いて行くのは
心配だったが、どうにも仕方がない。
近所に住む日本人ママや大家さんに助けを借りて、私と三女だけでラオスへ行くことにした。
出発当日の朝。
毎度毎度、時間通りにやって来ないソンテオ(乗り合いバス)でノンカイまで行く予定だ。
サムローのおじさんに相手をしてもらいながら待っていた。
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やっと来たソンテオで国境近くまで行き、タイ・ラオス友好橋を渡ってラオスへ入る。
入国してすぐタクシーに乗り、タイ大使館へ向かう。
タクシーと言ってもメーターではなく、料金は交渉制。
今回の車はバンタイプだったので、私と三女は広々乗れてラッキーだった。
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今回は、学校が用意してくれた書類に加えて、予めVIZA申請書も記入して行ったので
「今回は問題なくVIZAが取れるはず!」
と思い、車中も気が楽だった。
そしてタイ大使館へ到着。
番号札を貰い、列に並んで順番を待つ。
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前回同様、担当は怖そうな顔の女性面接官だ。
私の番になり、申請書と学校から渡された書類とパスポートを提出した。
問題ないはず。問題ないはず。問題ないはず。。。
だったのに!!
「校長先生の身分証明書のコピーが足りない。用意してからまた来なさい。」
と言うではないか!!
「えええ!学校長の身分証明書のコピー??」
そんなものが必要なのかも解らなければ、入ってなかったってことも知らないワタシ。。。
私はアタマが真っ白になり言葉を失った。。。
とりあえず、突き返された書類一式を受け取り、どうすべきか考えた。
すぐ学校と連絡を取りたいが、タイの携帯電話はラオスからタイに繋がらないらしい。
国際電話でかけてみたがダメだったのだ。
メコン川沿いだとタイの電波が届くので、川沿いに行けばタイと電話が繋がるのだが
タイ大使館はメコン川から離れたビエンチャン市内にある。
タイ大使館はWifiも使えないからメールも出来ない。
どうにも仕様がないが、諦めて帰ることは出来ない!
この日のために、ホテルも予約し、周りの協力を得て、娘たち二人を置いて来ているのだ!
「はいわかりました。」と出直して来れる立場ではない!
私はもう一度、窓口に行って女性面接官に
「どうしてもダメですか?」
と尋ねた。
「明日でも来週でもいいから、また来なさい。」
と女性面接官は言う。
私は、子供二人を留守番させてる事情を話し、何かいい方法がないか相談した。
女性面接官は
「わかった。今日、申請を受理し、明日VIZAを発給する手続きはします。
そのかわり、今から学校に学校長の身分証明書のコピーをFAXしてもらい、必ず明日コピーを持って来なさい。
わかりましたね?」
と言われた。
私は残された方法はそれしかないと思い、約束を果たせる自信のないまま
「わかりました」
と返事をし、VIZAの申請をお願いした。
この事態に私は嫌気がさした。
「またか!またか!またか!いっつもそうだ!スムーズにVIZAが取れた試しがない!」
と思わず三女に愚痴ってしまった。
タイ大使館を後にし、タクシーでホテルへ向かう。
観光スポットを通過しても興味すら湧かない。
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アタマの中は、学校長の身分証明書のコピーを手に入れることでいっぱい。
プレッシャーでドキドキした。
幸い、今回私が泊まるホテルはメコン川が目の前のホテルだった。
きっと携帯電話は使えるだろう。
それだけが救いで、早くホテルに辿り着きたかった。
ホテルに到着し、チェックイン後、部屋に入るよりも先に、ロビーで学校に電話をかけた。
が、繋がらない。。。
私はフロントのお兄さんに
「タイに電話をかけたいが繋がらない。とても困っている。」
と言い、お兄さんに携帯電話を見てもらった。
お兄さんはしばらく携帯電話を操作している。
何か設定を変えないといけないようだ。
なかなか使えないようだが、お兄さんが何度かトライすると。。。
やっと繋がった!!
私は、電話に出た事務の先生に事情を話した。
しかし、VIZAの書類を用意してくれたのはサンティパープ先生だ。
「サンティパープ先生は、今いない。13時に学校に来ると思うので13時にもう一度連絡を下さい。」
と事務の先生は言う。
「代わりにやってくれないの??」
と内心残念に思いながら電話を切った。
私はフロントのお兄さんに事情を説明し、このホテルでFAXを受け取りたいとお願いしFAX番号を教えてもらった。
13時までホテルの部屋で待機した。
「うまく行くかな。サンティパープ先生と連絡とれるかな。もしダメだったら。。。」
と気が休まらなかった。
そして13時ピッタリ。
私は学校に電話した。
さっきと同じ先生が出た。
サンティパープ先生は「まだ来てないし、今日来るかもわからない。」と言う。
な、何いいいいい今日来るかわからない、って。。。そう言うことかい。。。」
ガックリ来た私は、それでも粘った。
「どうしても、今日中に学校長の身分証明書のコピーが必要なんです。
今からまた、タイ大使館に持って行かないといけないんです!
絶対持って来なさい、って大使館に言われてるんです!
どうしても今すぐ必要なんです!!!プリーズ!!!」
と大げさにお願いした。
急がせないといつまでもやってくれないのがタイ人だから。。。
事務の先生は
「わかったけど~。うーん、今日中に出来るかわからないなあ~ゴニョゴニョゴニョ。。。」
と言っている。
電波も悪いし、私の言ってることがちゃんと伝わっているのかも怪しい。
私は先生に、ホテルのFAX番号を告げ、
「待ってます。」
と言って電話を切った。
私はフロントに行き「学校からFAXが来たら教えて下さい」とお願いし、部屋に戻った。
「今日中にFAXを手に入れるのは無理かな。。。」
「そもそも、サンティパープ先生と繋がらないし。」
「明日の朝一番で、サンティパープ先生と連絡が取れれば、朝FAXしてもらいギリギリセーフかな。」
なんて、考えながら、部屋で騒ぐ三女を少し外に連れ出すことにした。
フロントを通るたびに「FAX来ましたか?」としつこく聞く私に
「まだ。。。」とフロントのお兄さんも苦笑い。。。
私は半分諦めて、三女と散歩から戻った。
ホテルの部屋で「ほかに打つ手がないか」と考えていた。
FAXのお願いをしてから二時間以上経過した頃。。。
ぷるるるる! とホテルの部屋の電話が鳴った!
飛び付いて電話に出ると
「FAX来ましたよ。」
とフロントのお兄さんからだった!
「今すぐ行きます!」
と言って私は急いでフロントへ降りて行った。
お兄さんはすぐFAXを渡してくれた。
「これで大丈夫ですか?」
と聞かれた。
「???」
意味がわからないでいると、
「読み取りにくいけど、これで大丈夫ですか?」
と心配してくれてるようだ。
確かに、コピーしたものをFAXしてるから、写真部分は真っ黒に塗りつぶされてるし文字も鮮明でない。
私は
「どの部分が一番重要なの?」
と尋ねると
「IDナンバーと名前」だと言う。
IDナンバーと名前は何とか読みとれるから「多分大丈夫だろう」とお兄さんは言った。
印字品質に不安は残ったが、私はFAXを受け取れた喜びと安堵で、お兄さんに何度もお礼を言った。
部屋に戻ると、私の携帯電話が鳴っている。
学校からだ。
私は急いで電話に出ると、サンティパープ先生だった!
「FAX送ったけど、届いたか?」
と言う連絡だった。先生も焦っている様子だった。
私は
「今受け取ったところです。」
と言い、もう一度タイ大使館での出来事を話した。
「そのFAXで大丈夫か?いつ大使館へ行くんだ?」
と聞かれ、翌日行くことを伝えた。
サンティパープ先生にお礼を言い、電話を切った。
FAXが手に入り、やっとホッと出来たものの。。。
「なんでいつもこうなの?」
と、タイ大使館とつくづく縁がナイと思ってしまった。
と言うか「タイと縁がナイのか!?」と思いたくなるほどだ。
そんな一日を終え、何だか興奮したまま眠れぬ一晩を過ごした。
「明日はうまく行くかな。」
「こんなFAXじゃ内容が読み取れない。やり直し!、なんて突き返されないかな。」
と考えれば考えるほど不安になって来た。
私はただVIZAを取りたいだけなのに。。。
さあ、明日の運命はいかに!?
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