バンコクまで学校&家探しツアー②

翌日。土曜日。

予定では、この日にバンコクを出て、ノンカイの自宅へ帰るはずだった。

「もし、午前中に学校が決まれば、午後にバンコクを出発できるかもしれない!」

という期待を抱きながら、ホテルをチェックアウトした。

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この日は、気になっている残りの一校を見て、どの学校にするか結論を出す予定であった。
朝早くにホテルを出発し、目的の学校へ行った。

この学校は、幼稚園から高校まである。
とても広くて、まるで大学のキャンパスのようであった。

外国人もOK、転校の際にテストもない、学費もそれほど高くなくてよかったのだが・・・。

学校の周りに、アパートやコンドミニアムがなく、家探しが難しそうだった。
おまけに、この地域は、高級住宅エリアで、家賃も高いと言う。

「学校はよさそうだけど、住むとこがなあ~」

というパパ。

「敷地が広すぎて、三女は迷子になりそうじゃない?」

と思うワタシ。

「私は、昨日の学校の方がいいな~」

という長女。

どうも、「ここがいい!」と乗り気がしない私達。。。
ということで、前日に見た、住宅地の中にある、こじんまりした学校に決めた!

あの学校に向かうときにパンクしたのも何かの縁かもしれない。

学校のおじさん達にも、助けてもらったことだし、あの学校のおじさん達が親切なことに間違いはないはず!

ということで、学校が決まり、ほっと一安心した。

「引っ越しまで、バンコクに家族でバンコクに来る機会はもうない。ついでに家も探そう!」

と決めた私達は、学校の近くにあるコンドミニアムを覗きに行った。

「家賃が高すぎて無理!」なコンドもいくつかあったが、学校の目の前にある二つのコンド

は、部屋によっては、何とか手が届きそうな家賃だった。

一つ目のコンドの部屋が気に入り、家賃もそこそこだったので私は大家さんに、電話でコンタクトを取ってみた。

スムーズに話が流れて行き、何だかいい感じだなあと思っていたら、最後に

「何人で使いますか?」

と聞かれた。

私は

「5人です。」

と答えると

「この部屋は2人用なので、5人で使うには、3人分の追加料金が発生します」

と言うではないか!

「ええ!?2人用なんですか!」

と驚き、追加料金を確認すると・・・高い!

あっという間に、予算オーバーである。

「また、電話します。」

と言って私は電話を切り、パパに話の内容を伝えると

「なんだよ!ありえない!」

と熱くなるパパ!

その後、その大家さんへ再びコンタクトを取ることはなかった。

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気を改めて、隣のコンドに行った。

空いている部屋を、3つほど紹介してもらった。

しかし、我が家の予算内の部屋は、一つもない!

どの部屋も高いのである!

ぎりぎり出せそうな価格の部屋が、一つだけあったが、いまいち気に入らず

「この部屋に、この家賃は払いたくない!」

というパパ。

私も同感であった…。

部屋を紹介してくれた、キャットという名前のおばちゃんの連絡先を聞き、
ひとまず退散した。

私達は、学校周辺の道路を車で走らせ、気になるコンドを覗いてみたり、電話をかけたりしてみた。

だが、気に入ったコンドが見つからない。

そして、私達の気持ちはすでに決まっていた。

学校まで徒歩で行ける、学校の目の前にある、あのコンドミニアム。

子供たちの通学だけでなく、私の通勤、買い物、周囲の環境などトータルで考えたときに、我が家にとって理想的な場所にあるのである。

「予算オーバーだけど、しばらく住んでみて、その間に安くていい物件を探してみよう」

「問題は家賃だから、何とか値下げしてもらえないだろうか?」

「もう一回、一番安い部屋を見せてもらおう」

などと話し合い、さっきのキャットおばちゃんに電話をし翌日に、もう一回部屋を見せてもらう約束をした。

というわけで、帰る予定を引き延ばし、この日もバンコクに滞在することになった。

もちろん、同じホテルを予約した。

今朝チェックアウトしたばかりなのに、再びチェックインする私達。

今朝、私たちの荷物を車に運んでくれたホテルのドアマンが、再び私達の荷物を車から下ろしてくれた。

「あの日本人家族は、何をしに来てるんだ?って思われてそうじゃない?」

「おかしな日本人だって思われてそうだよねー。」

なんて自分たちのことを笑いながら、再びチェックインしたのであった。

ノンカイの自宅から車を運転し、バンコク市内もずーっと運転し続けているパパは疲労が溜まってきている様子。

私も、学校探しに一喜一憂したり、先生や大家さんとのやりとりを行いパパの通訳係として、脳みそフル回転!

子供達も、一日中、狭い車の中に閉じ込められて、あっちこっち連れ回され疲れているようだった。

ノンカイを出発してから、食事と寝る以外、ずーっと車の中で過ごしている我が家。

みんなの疲労度が増してきているし、来週からは学校も行かせなくてはならない!

果たして、我が家が住める部屋は見つかるのであろうか?

そんな不安な夜を過ごすワタシであった・・・。

つづく…。

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