我が家は託児所?

ある日の午後。
家でプールに入ったり、勉強したりといつのもペースで過ごしていると…。
「Hello~!!」
と誰かがやってきた。
外に出ると、長女のクラスメイトのチャンティであった。
弟のシャッカーとお母さんのリーもいる。
「遊びに来たのよ!」
と言うリー。
勉強中だった長女は
「ママ!遊んでいい?」
ととーっても嬉しそうに私に言ってきた。
もちろん断れるはずがない。
私は「いいよ!」と言い、うちで遊ぶことになった。
お母さんのリーは14時半になったら迎えに来るからと言って
チャンティとシャッカ―を置いて家に帰って行った。
長女とチャンティ、次女とシャッカ―の組み合わせは年齢的に近いこともあって
仲良しである。
託児所1
そこに三女も混ぜて遊んでもらっている。
しばらくすると、また
「Hello~!」
と呼ぶ声がする。
みんなで出て行くと、近所に住むペンと息子のアトムだった。
アトムは次女のクラスメイトなので、こちらも顔見知り。
「遊びに来たのよ~」
と言うペン。
「ちょうど、友達が来ているとこだからみんなで遊んで!
もうすぐ友達のお母さんがお迎えに来るけど」
と私は言い、アトムも一緒に遊ぶことになった。
大人2名、子供6名で、外でわーわー遊んだりおしゃべりしていた。
それにしても、タイ人は電話ひとつよこさず、突然来て、子供を預けて
行ってしまう。
こっちの都合とか、予定を伺う、とか、何時までいいか、とか
全く聞いてこない。
自分中心、相手のことはお構いなし、なタイ人気質はどうも好きになれない。
庭で遊んでいたシャッカ―やアトムは、男の子だけあって腕白だ!
庭のマンゴーの木にある大きな蟻の巣を叩いて、蟻を地面に落としだした。
託児所2
この蟻はとても大きくて噛みつく。
噛まれるとものすごい痛いのである。
今、この蟻は産卵の時期で、蟻の巣から卵がポロポロ落ちてくる。
託児所3
ここイサーン地域の人は、この蟻の卵を食べるのだ。
ペンが言うには、蟻の卵はとても美味しくて高級品だそうだ。
シャッカ―やチャンティやアトムは、落ちてくる蟻の卵を拾っては
そのまま食べている…。
我が家では誰も真似できないのであった。
時間は15時を過ぎている。
14時半に迎えに来るはずのお母さんのリーはまだ来ない。
蟻騒ぎにも少々疲れて来た頃。
リーではなく、お父さんが迎えにきた。
ほっとした私はペンと一緒にお父さんにあいさつをした。
するとお父さん、あいさつから適当な世間話が始まったと思ったら
よーく喋る喋る喋る…
しかも政治やニュースの話から歴史や民族紛争の話まで
なんでこんな話題を?と思うような難しい話を、炎天下の中
長いこと熱く語っているのだ。
聞くのも、相槌を打つのも疲れて来たころ、三女が
「トイレ~」と言うので、ちょっと抜けて部屋に戻った。
しばらく部屋で三女の相手をしていると
ぶううう~んとバイクが走り去る音が聞こえたので
お父さんは帰って行ったようだ。
部屋にペンがやって来て
「彼、話が長いのよね~」
と苦笑いしていた。同感である…。
外に出ると、まだチャンティとシャッカ―がいるではないか!
「お父さん、また17時に迎えに来るって!」
と長女。
「ええ!今、迎えに来たんじゃないの!?」
と若干がっかりしてしまった。
お父さん、何しに来たんだろう・・・。
しばらくしてペンとアトムは帰って行った。
再び4人で遊びだす。
託児所4
時間は17時を過ぎている。
昼寝をせず遊んでいた三女をお風呂に入れ、いつ寝てしまってもいいように
早めの夕飯をあげた。
時間は17時半。
私はチャンティに家に電話をかけさせた。
「お母さんが出たよ。まだお迎えに来ないって。」
というチャンティ。
「・・・やっぱり。」
という事で、私はチャンティとシャッカ―を車で送って行ったのだった。
友達が来るのはいい、たくさん遊ぶのはいい。
しかし、こっちにも都合ってものがあるのだ!
長女と次女の勉強も教えている最中だったし
食事の準備だってしなければならない。
ほんっと、時間にルーズなタイ人。
そして片づけをして行かないタイ人。
「遊びに来るのはいいけど、こっちのペースが崩されるから
疲れちゃうんだよねー。帰った後は、部屋がとんでもないことになってるし!」
と長女に愚痴ってしまったワタシである・・・。
ランキングに参加中!宜しければクリックお願いします!

人気ブログランキングへ

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする