クリニック

昨夜のこと。
夕飯を食べていると、大家さんがやって来た。
10歳長女の様子を心配して見にきてくれたのだ。
「明日、熱が下がらなかったら病院へ行こう。一緒に行ってあげるから。」
と言ってくれた。
私も長引く長女の熱が心配であり、とりあえず病院で診て貰おうと思った。
そして、数日前から我が家のトイレのフックが外れていたため
ついでに大家さんに見てもらった。
タイル張りの壁のため、自分で直すことが出来ずに放置したままだったのだ。
大家さんは
「待ってなさい。今から直すから。」
と言う。
「タイル張りなのに直せるの?!?」
と驚きながら待っていると、何やら道具を持って来て
トントンカンカン作業をしてくれた。
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「何でも出来るんだね!スゴイ!」
って言うと、大家さんは得意げに
「そうだよ!何だって自分で出来るよ!」
と言っていた。
さらに、長女の「お坊さんネックレス」の金具が外れてしまっていたので
ペンチを借りたいと言ったら、なんとその場でで金具をぐい?っと曲げ
直してくれたのである。
「すごいなあ?」
と感心しながら、私は不思議に思った。
なぜ、80歳のおばあちゃんなのに、歯が丈夫なんだろう?
見る限り、抜けてる歯はなさそうだ。入れ歯でもない。
そして、視力もいいのである。
以前、尋ねたことがあったのだが、大家さんは老眼鏡など持っていない。
裸眼で針仕事もできるのだ。
更に、耳もよく聞こえている。
早口だし、お喋り大好きだし、大家さんの笑い声や話し声が
いつも隣から聞こえて来る。
腰だって曲がっていない。
「目、耳、歯が丈夫で衰えない。」
これが80歳でも元気でいられる秘訣ではないだろうか。
そんなことを考えながら、私は昨夜、眠りについた。。。
そして、今朝。
次女を学校に見送ったタイミングで大家さんがやって来た。
「医者へ行こう。病院ではなく、近所のクリニックへ連れて行ってあげる。
女医さんだし、英語も喋れるいい先生がいるから。」
と言ってくれた。
大家さんお勧めの先生らしい。
7時半。
サムローでクリニックへ行った。
大家さんはすぐ受付の人に長女の状態を伝えてくれた。
三女を遊ばせつつ、順番を待った。
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長女の番が来た。
大家さんは
「三女を見ててあげるから、先生に見てもらっておいで。」
と待合室で三女と一緒に待っていてくれた。
本当に助かる!
中に入ると、優しそうなオバチャン先生。
長女も安心した様子。
私は長女のこの一週間の様子を伝えた。
そしてオバチャン先生の診断結果は。。。
扁桃腺炎だった!
インフルエンザではなかったようだ。。。
抗生物質を処方され
「2,3日で良くならなければ病院へ行くように。」
と言われた。
オバチャン先生の笑顔からして、それほどひどい状態ではなさそうだし
熱はあるものの、長女のグッタリ度は少しづつ軽くなって来ている。
ともかく私は安心した。
大家さんに診断結果を告げ、薬をもらってクリニック終了。
クリニックは市場にあるため
「ついでに市場で子供に食べ物を買って行きなさい。」
と勧めてくれた。
丁度、買い物もしたかったので大家さんと一緒に買いに出た。
長女は
「歩きたくないからクリニックで待っていた?い。」
と言っていたが、大家さんは
「一緒に来なさい。」
という。
市場へ行っても
「何もいらな?い。食べたくな?い。」
と言う長女に
「これを食べさせなさい。」
と例のモチモチな「タイ風ギョウザもどき?」を買ってくれた。
ギョウザ風
米粉の皮で餃子の具を巻いたこの食べ物、
「炭水化物?肉?野菜」で、タイ人にとっては栄養バランスがよくて
具合の悪い時の栄養補給に適した食べ物なのかもしれない。
「味噌キュウリ」が食べたい長女に、キュウリを買いたくて
私が目の前にあった八百屋で買おうとしたら
「ここのキュウリはよくない。あっちで買おう。」
と、大家さんが納得いくキュウリを探しに違う店に行くことになった。
「ママ、歩くのしんどいよ。何もいらないから、早く帰りたい。」
と言う長女。
「そうだろうなー。家でも寝たきりなのに。。。」
と心配な私。
でも、お構いなしにズンズン歩き回る大家さん。
そして顔が広いだけあって、あちこちで足止めをくらい長い立ち話。。。
この辺は、タイ人特有な国民性。
具合の悪い人を気遣うことは。。。ナイ。
やっとのことで買い物を終え、サムローで帰宅し、長女も私もホッと一安心。
余計な体力を消費してしまい、可哀想な長女であるが
大家さんの好意は本当に本当にありがたいものだ。
長女の病名もわかったし、薬を飲んで休養すれば、あと少しで元気になるだろう。
子供達の元気な姿が、大家さんへの恩返しだと思って、
長女のために今日も看病に励むワタシである。。。
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