タイで就職活動

タイに来て、２年半が過ぎた。

これまで、子供の学校のこと、ビザのこと、経済的なこと、いろいろな問題を抱えて来た。

外国人が外国で暮らすというのは、想像以上に大変なことだということがわかった。

この先も、タイに長く滞在するのであれば、一番いいのは

 

「タイで働くこと」

 

だ。

そんなことを考えながらも、ここノンカイには、仕事がない！

やはり、外国人向けの仕事は、バンコクまで出ないと駄目なようだ。

という訳で、私は覚悟を決め、バンコクまで就職活動に行ってきた！

バンコクには、働きたい日本人向けに、人材登録会社がいくつかある。

どこの人材登録会社がいいのかわからない私は、適当にフリーペーパーに載っていた会社を選び、電話で予約を入れ、登録に行ってみた。

 

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まず最初の人材登録会社。

到着するなり、書類を書かされる。

履歴書、職務経歴書をそれぞれ日本語と英語で書かされた。

合わせて、日本語とタイ語の簡単な質問事項に答える書類もあった。

記入が終わると、担当者との面談。

どこに住んでいるのか、どこで働きたいか、などの希望を話したり英語やタイ語の会話レベルをチェックするテストも行われた。

人材の登録をしておくと、後日メールで仕事を紹介してくれるというしくみ。

それにしてもバンコクの中心地にあるこの人材登録会社はとてもキレイで、ノンカイとは別世界であった。

翌日、二つ目の人材登録会社へ行った。

ここでは、履歴書、職務経歴書は全て英語で書かされた。

簡単な、英語とタイ語の読み書きと、会話のテストがあり英語の長文を読まされたりした。

ここでも同じく、なぜタイで働きたいのか、希望する勤務地などを聞かれた。

私は正直、バンコクじゃなくても、学校があって住みやすければどこでもよかった。

そんな事情も話し

 

「仕事があればノンカイでもいいし、ウドンタニでもいいんです。」

 

と言うと

 

「そんな田舎に、日本人女性がいるということが、認知されていないので企業からの求人はありません。」

 

と言われてしまった。

 

「だろうなー」

 

と思っていると

 

「日本人の女性の方で、人材登録に来るのは、年に５人くらいです。」

 

と言われる始末。

 

タイで本格的に働きたい日本人女性は、珍しいようだ。

こんな事情で「女性の求人」がほとんどないのが現実だった。

たとえ求人があっても「営業職」や「マネージャー職」がほとんど！

男性向けの求人ばかりで、私が望んでいた、事務職や内勤の仕事は、皆無である。

しかし、私は以前に営業職の経験があったので

「職がない」わけではなかった。

私は、妥協して「営業職」をやってみようと覚悟し

 

「ノルマなし」「接待なし」

 

の企業を紹介してもらうことにした。

いくつか紹介してもらった中で、希望の企業に履歴書を送り数社、面接まで進んだ。

そんな中、内定を出してくれる会社があり、就職が決まったのである。

人材登録から内定まで、１週間。

超スピード就職活動であった。

この会社は、社内会話は英語、お客さんとのコミュニケーションも半分英語という英語メインの会社であるが、タイ語じゃないだけよかったと思う。

 

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私は、１０年以上、専業主婦をして来た。

専業主婦や子育ては、私に向いていると思う。

本音は「働きたくない」。

しかし、総合的に考えて、私が働くことがベストなのだ。

それにしても。

こんな長いブランクのある「オバサン」を雇ってくれる企業があるんだと、驚いているのが正直なところ。

とりあえず

 

「英語を勉強してきたこと」

「営業職をやってきたこと」

 

がこんなところで役に立つなんて、

 

「やって無駄なものはない」

 

と思える出来事だった。

本当に、タイの地で、英語を操りながら、営業職が務まるのだろうか、かなーり不安であるが、とにかく前に進むしかない！

何事も経験だと思って、再び棘の道（？）

を進むワタシである・・・。

 

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