ボロボロ自転車

半年前に買ったばかりの、10歳長女の自転車。
家族みんなで出掛ける時は、私の自転車に5歳次女と1歳三女を乗せ
10歳長女は自分の自転車を乗っていた。
車もバイクも持っていない我が家。
移動手段は自転車のみ。
我が家の「足」である。
そんな貴重な自転車だが、さすがタイの自転車だけあって
すぐ壊れる。。。
自転車を止めている最中、何故かすぐ倒れる長女の自転車。
何度も倒してきたおかげで、いよいよブレーキのバーが両方とも折れてしまった。
ボロチャリ1
そしてカゴも外れ、かろうじてくっついてる状態。
ボロチャリ2
自転車が倒れた時にカゴを留めるネジがどこかへ飛んで行ってしまい、グラグラのカゴのまま
数日が過ぎてしまった。
「週末にでも、自転車屋さんに持って行かないとダメだね?」
なんて親子で話していた。
そしてある休日のこと。
家族で公園へ行くことになった。
外へ出ると、たまたま大家さんが我が家の敷地内に来ていたので
長女の自転車のことを話した。
大家さんはボロボロの自転車を見て
「ブレーキができないのは危ないねえ。」
と言いながら、何でこんなことになったのかと尋ねてきた。
私達は説明し、これから自転車屋さんで直して貰うつもりだと話すと、大家さんは
「待って待って!」
と言って、唯一残っていた自転車カゴのネジを取り外し
「同じネジを探してくる」
と言って家に帰って行った。
しばらくして大家さんが戻ってきた。
似たサイズのネジを持って来てくれた。
しかし、若干小さくて、ネジ穴から落ちてしまう。
すると大家さんは
「紙を持っておいで」
と言うので、子供達は急いで部屋からコピー用紙を持って来る。
そして、紙を使って上手にカゴを取り付けることに成功したのだった!
sia4
次に折れたブレーキ。
さすがにコレは無理だろうと思っていたのだが。。。
大家さん、庭に放置されていたホースを持って来て適当な長さにカットした。
そして
「ライターを持っておいで」
と言う。
何をするのかサッパリわからない私達。。。
ライターなど持っていない私は、キッチンへ行きロウソクに火を付けて大家さんのところへ持って行った。
なんと大家さん、カットしたホースを燃やし出したのだ!
そして加熱されたホースをブレーキバーに差し込む。
はい!出来上がり!
sia3
見事にブレーキバーが復活したのだ!
私達は大家さんのアイデアにびっくり仰天すると同時に感心してしまった。
昔の人の知恵ってスゴイ!
大家さんは
「ホースが冷めたらくっつくからそれまで待ちなさい。
自分で直せばタダなんだから、無駄遣いをしてはいけないよ。」
と教えてくれた。
壊れたら「新しく買い替える」もしくは「修理に出す」のが当たり前だと思っていたワタシ。
何でもお金で解決して来たワタシだが。。。
こんなふうに「そこにあるもの」を再利用する知恵って大切だなあと思った。
若干見た目はカッコ良くないが。。。
「自転車置き場にたくさんの自転車があっても、この自転車が自分のだって
すぐにわかるよ!」
ゴムホースブレーキを指差しながら大笑いする大家さん。
私達も
「これなら自分の自転車がすぐ見つけられる!このホースが目印だね!」
と言いながら笑い合った。
大家さんにお礼を言い、公園へ出発!
自転車に乗りながら、ブレーキの使い勝手を確かめた長女。
「うん!これなら使いやすいよ!でも、まさかホースを使うなんてね。
しかもこのホース、汚れてるし中には蜘蛛の巣が張ってるよ?」
と不満もあるようだったが。。。
自転車が使えるようになってよかったではないか!
おかげで、公園でたっぷり遊ぶことができた我が家。
sia5
大家さんのアイデアにひどく感心しながら、「無駄遣い」の意味を改めて考えてみたワタシである。。。
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