パパ、帰国!

いよいよ、パパが日本へ発つ日がやって来た。
前日の夜は、家族一緒の最後の時間を惜しんでいたパパ。
「パパ、明日で日本に帰っちゃうんだよ~。
子供達、パパがいなくて寂しい?ねえ、寂しい??寂しいでしょ!!」
としつこく子供達に尋ねるパパ。
「パパから勉強教わらなくて済むからよかった。」
と長女。
「日本でお仕事がんばってね。」
と次女。
パパとは対照的にそっけない子供達。。。
私にも
「オレがいなくても、お前たちはしっかりやって行けそうだもんな。
ぜんぜん、心配してないよ。」
とちょっと残念そうに言うパパ。
「パパがいなくてやっていけそう」なのではなく
「やって行かねばならない」のだ。
もしここで私が
「パパがいないと駄目なの!不安でたまらないわ!」
などと言ったら、子供達が心配するだろう。
「パパが居なくても大丈夫!」と私がドーンと構えていれば、
子供達だって安心するはずだ。
そんな思いもあって、最後の夜もしんみりせず、普段通りに過ごしていた。
そして翌朝。
普段はまだ寝ているパパだが、この日は私と一緒に子供達の登校を
見送ったパパ。
「タイと日本でガンバロー!」
と約束しあったパパと子供達。
miokuri
最後にいい時間を共有できて、パパも満足な様子だった。
長女と次女のスクールバスを見送った後。
私と三女は、車で1時間ほど離れたウドンタニ空港までパパを送った。
「空港でお茶でもしよう!」
と言っていたのだが、途中で買い物に寄ったりしたせいで
ぎりぎりの時間になってしまった。
急いで飛行機のチェックインを済ませる。
すると。
パパが飛行機に預ける荷物のスーツケースとゴルフバッグが
重量オーパー!
荷物の超過料金、なんと3000バーツ!(約12000円)
そんなに取られるの~!?
とビックリな私達。
「3000バーツも払いたくない!ゴルフバッグは置いて行く!
悪いけど、また持って帰ってくれ!」
というパパ。
「げっ!デカくて重たいゴルフバッグをまた持って帰るのか~」
とちょっと面倒だったけど、確かに3000バーツは高すぎる!
そしてスーツケースだけを預けたところ・・・。
「まだ重量オーバーです。超過料金700バーツ。」
とカウンターのお姉さんは言う。
「よし!荷物を移し替えるぞ!!」
と決めたパパは、その場でスーツケースを開けて、手荷物用カバンの中に
タオルやらパンツやらを移し替えることになった。
もちろん私もお手伝い。
スーツケースの荷物を減らし、また計量してもらう。
まだ重量オーバー。
そんなことを2,3回やって、やっと制限内の重量に納まった。
パパの手荷物、超パンパン!!
そしてめっちゃくちゃ重たい!!
これ持って飛行機に乗るの、若干恥ずかし~。
いや、可哀想・・・。
そんなことをしていたので、出発まであと15分ほどになってしまった。
「パパ、急いで!!」
「うん!ゴルフバッグ、持ち帰らせて悪かったな!じゃあな!」
と、私達はかなり慌ただしい別れとなったのであった。
リュックとウエストポーチとパンパンの手提げかばんを持ったパパの姿が
滑稽でおかしくて、笑わずにいられなかったワタシ。
寂しさも半減された。
4か月間のパパとの生活。
仕事もせず、朝から晩までずーっと一緒にいたのは初めてのことだ。
有り余る時間のせいで、喧嘩することもあったし、意見の食い違いも
たくさんあったけど、パパが居てくれて助かったこともたくさんあった。
最後の日の朝、私はパパに
「正直、タイの生活ってどう?」
と聞いてみた。
パパは
「うーん。タイはたまーに来て、すこーしタイ料理とタイラーメンを
口にするくらいがちょうどいいな!
何といっても、トイレを使うことがストレスだったよー。」
と本音を漏らしていた。
確かに、タイの(我が家の)トイレはトイレットペーパーも流せないし、
よく詰まるし、水は手桶で流さなければならない。
浴室と共同だから、床はすぐビショビショになる。
それがパパには苦痛だったそうだ。
日本に帰ったら
「アレが食べたい!日本酒が飲みたい!」
と日本での生活を楽しみにしている様子のパパ。
家族と離れるのは寂しいけど、少しでも帰る楽しみがあれば
見送る側としても心が軽かった。
夕方になって、子供達が学校から帰って来た。
パパがいなくて寂しがるだろう、と予想していた私は
子供達が大好きな「シューマイ」を買って、少しでも気分を盛り上げようと
考えていた。
しかし、そんな私の予想は裏切られた。
帰って来た子供達は、
「ママ!今日ね、〇〇があってね・・・・」
とマシンガントークで話し出す次女。
「ママ!私、学校のイベントでまたダンスすることになったの!」
と踊りだす長女。
すっかりパパのことは忘れている様子・・・。
私の心配は余計であったようだ。
そして夕飯になると
「お姉ちゃん、シューマイ何個食べたのよっ!?」
「シューマイあげるから、肉まんちょうだいよっ!!」
とシューマイ争いが始まる長女と次女。
その隙に、お皿の上のシューマイをつまみ食いしている三女。
「仲良くできないなら、シューマイは全部ママが食べますっ!!」
と私の雷がドッカーン!
パパが居ない間に、どんどん逞しくなっている子供達とワタシである・・・。
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