タンブン

ここ最近、毎日のように会っているタイ人ママ。
名前はペン。
彼女のおかげで、娘達は今の学校に転校できた。
彼女は英語ができるので、タイ語がわからない私に英語で通訳してくれたり
タイ語で記入する書類を代筆してくれたりと、とてもお世話になっている。
今日はペンの誕生日。
以前から「私の誕生日に予定を空けておいて」と言われていた。
お寺にお参りに行くと言う。
タイ人は熱心な仏教徒なので、誕生日には必ずお寺に行きタンブン(お布施)をする。
もちろん私はお祝いを兼ねて一緒に行くことにした。
近所の日本人避難組のママも誘って。
朝10時に出発し、この辺では一番大きいお寺へ行った。
花とお線香を買い、お祈りする。
タンブン1


お線香には金箔が付いているのだが、それは仏像に貼り付ける。
身体の悪いところ、治したい箇所にその金箔を貼り付けると、良くなると言う。
タンブン2
次に中へ入り、更に大きな仏像の前でお祈り。
すると、前にいたおじさんが「こっちへおいで」と呼ぶ。
何やら、白い紐をたくさん持っている。
おじさんの所へ行くと、手首にその白い紐を結んでくれた。
タンブン4
ミサンガのような感じ。
「これを手首に付けていると幸せがある。ブッダが与えてくれる幸せ。
汚れたら取ってもいいし、ずっと付けていてもいいのよ。」
とペンは言っていた。
そして、鐘やドラを鳴らす。

お正月の初詣に似ているなと思った。
我が家も毎年、初詣では神社へお参りに行き、太鼓を叩いて来たなあと日本を思い出した。
日本では、神社に出向くなんてお正月と子供達の七五三くらいしかなかった。
誕生日には遊びに出掛けたりケーキを食べたり、楽しむことはあっても
「心を落ち着け、自分の誕生とこれまでの人生を仏様に感謝する」なんて
ことはなかった。
タイ人はルーズな国民性もあるが、仏陀への忠誠心、信仰心はとても強く
心根が真っ直ぐな気がする。仏陀の教えがあるから、考えもブレない。
仏陀という心の拠り所があるから、人生の迷いが少ないように見える。
日本人と比べて。。。
宗教の力、信仰心の強さにいつも感心させられるのだった。
ペンの後に続き、外へ出た。
次は「生き物を自然へ放す」らしい。
小鳥は空へ。
タンブン6
魚やウナギやタニシやカメは川へ。
タンブン5
タンブン7
生き物を自然へ放すというタンブンは初めての経験だった。
その後はペンの大好きな写真撮影タイム!
ペンは写真を撮るのではなく、撮られるのが大好きなのだ!
モデル並みにポーズを決め、
「遠くから撮ってくれ」
「次は近くから撮ってくれ」
「画像が暗い。撮り直してくれ」
と彼女が納得行くまで、同じ場所で何回も何回もシャッターを押させられる。。。
私が
「顔がハッキリ写ってるよ!」
「あなたはとてもキレイね!」
「若くみえるわー」
と褒めたたえると
「イエース」
と満足そうに、照れもせず微笑むのだ。
どうやら、フェイスブックに自分の写真を毎日アップしているらしく
そのための写真なのだが、
「きっとペンのフェイスブックはアイドル画像集並みに彼女の写真ばかりなんじゃないか?」
と疑っているワタシ。
私はペンへの感謝の気持ちとして、毎回カメラマンに徹している。。。
そして、お寺で結んでもらったミサンガ。
気づいたら夕方には無くなっていたワタシ。。。
そして。
同じく夕方、急に手首に付いてる物体が気に入らなくなり
「外せ?!」とばかりにわめき出す1歳三女。
仕方なく外してあげた。
だからという訳ではないが。
学校から帰って来た娘達は食事中に喧嘩を始め
「もう妹の顔は見たくない!」
と、ハンカチで目隠しをしながら食べ出し、しまいには
「ご飯は1人で食べる!」
と、食卓から離れ、狭いキッチンに自分のご飯と椅子を持って行き
私達に背を向けながら食べる9歳長女。
※こんな感じ
ふてくされ
そして。
夜から熱を出し、夜中にげーげー吐く4歳次女。
やはり。
仏陀からの幸せは一日も持たなかったワタシである。。。
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