母の想いは万国共通!?

長女9歳の友達、センディ。
よく遊びに来るため、車で送迎をしてくれるセンディのお母さんとも
毎日のように顔を合わすようになった。
ある日の母親同士のおしゃべり中。
「何でタイに来たの?」
という質問をされた。
キター!
今まで何度となくこの質問をされて来た。当たり前だけど。
その度に
「避難。避難」「放射能アブナイから」
って答えていたが
「???」
って顔されて
「ナンデ?ニホン、ダイジョブ ダイジョブ」
って言われて来た。
ナンデ?と聞かれてもタイ語でうまく説明できないし、何とか説明しても
人々に放射能について関心が無く (日本人でさえそうなんだから当たり前か?)
しっくり来ないことが多かった。
もちろん、
「ジシン、ツナミ、フクシマ」
って知ってる人もいて、避難について理解を示してくれる人もいたが。
それでも最近では、説明するのも面倒になって「タイ語の勉強のため」と答えることが多かった。
そんな訳でセンディのお母さんとも「なぜタイにいるのか」という話題は
あまりしたくなかったのだが、やっぱり聞かれた。
せっかくの友達のお母さんだしウソをつくのは嫌だったから正直に答えた。
「放射能から避難してるんだよ」って。
旦那は仕事で日本にいるため、母1人と子3人で来てること。
VIZAの関係で2ヶ月ごとにラオスまで行ってること。
長期滞在になる可能性も考えてタイ語を勉強してること。などなど。。。
私が話してるうちに、センディのお母さんの目から涙がこぼれてきた。
「たった一人で三人の子育てでしょ?
幼な子を連れて外国(ラオス)へ出入国を繰り返なんて、まあ大変!
子育ての合間にさらに勉強?子供と一緒に昼寝できないじゃない!
知り合いのいない土地で寂しくないの?
誰か助けてくれる人はいるの?」
いろいろ聞かれた。
もちろん私は
「大変なこともあるけど、安全に暮らせることが一番だから幸せだよ。」
と答えた。
そんな大人達の会話の横で、無邪気に遊んでいる子供達。
「あなたの想いや苦労をこの子達は何も知らないのね。」って
センディのお母さんは泣きながら言った。
「親の心子知らず」ってやつかな。
きっと、センディのお母さんも一生懸命子育てして来たんだと思う。
子育ての過程でつらいことや大変なことがあったんだと思う。
我が子の為なら多少の苦労は苦労ではない、そして親の苦労なんて
子供が知るはずもない。
そんな深い愛情でセンディを育てて来たんだろうと思った。
だからこそ。
私の拙いタイ語でも、私達が出会ってわずかな時間しか経ってなくても
母親としての「想い」に共感してもらえたのだと思う。
私の中には常に迷いがある。
避難について、子育てについて、将来について。。。
私の選択が、「正しい」か「間違っている」か答えは出ないかもしれない。
不安だらけの日々。
吐き出したい胸の内は山ほどある。
でも少し、センディのお母さんの涙で救われた気がするのだった。
花
ランキングに参加中!宜しければクリックお願いします!

人気ブログランキングへ

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする