日本語教師に挑戦!

タイは親日家が多い。
市場やお店のおばちゃんや病院の受付の人など
いろいろな人から
「日本語を教えて!」
と言われる。
もちろん私は
「オッケー!」
と返事をするが、それはあいさつのようなもので
その場限りの話題で終わっていた。
「日本語を勉強したいタイ人は多い」ということは
わかるが、私は日本語を教えたこともないし資格もないので
「日本語教えます!」と積極的になる気はなかった。
しかし、あるとき。
長女が
「私の友達のベムが、ママから日本語を習いたいんだって!」
と言ってきた。
タイ人の言うことはあてにならないのを経験上から学んでいた私は
「いいよー」
と軽く返事をした。
「きっと、口だけだろう」
と思っていたのだ。
ある日の休日、ベムがうちに遊びに来た。
一緒に着いてきたお母さんが、私に突然
「授業料はいくら?」
と聞いてきたのだ。
「うわっ!本気なんだ!」
とわかった私。
ベムのお母さんに事の流れをよく聞いてみた。
「日本語を勉強したいと言い出したのは、ベムではなく
近所に住む6歳の女の子のおうち。ベムも一緒に習いたいから、
2人に教えてほしい。」
とのことだった。
「向こうが本気なら、こっちも責任もって引き受けよう!」
「少しでも家計の足しになるかもしれないし!」
と思い、家庭教師を引き受けた。
家庭教師の曜日や時間、月謝などを具体的に決めて連絡し、
インターネットで「外国人への日本語の教え方」などを学んで
テキストになりそうな無料教材をプリントアウトして
自分なりに準備をし、家庭教師の日を迎えた。
朝10時。
ベムの家に到着。
ベムのお母さんが出てきて
「ベムは今起きたとこなの。これからシャワーだから待ってて!
6歳の女の子の家は、遊びに行ってしまっていないのよ!」
と言う。
初日から
「はあ~?」
なタイ人。
「勉強したいっていう本人が家族でお出かけとは!」
「ベムも今起きたなんて、勉強する気あるのか~?」
と雲行きが怪しい。
しかも、こっちは子供3人連れて来てるのに!
とりあえずこの日は、ベムとマンツーマンで教えることになったのだが
開始から1時間くらいで、ベムはごろごろ横になったりあくびをしたり
遊びだしたりと、面倒くさそう・・・。
「人から何かを教わる」
「年上の人と話をする」
という態度ではない。
ベムはマイペースで人懐こい性格なので、私も不愉快ではないが
「日本人の子供でこんな態度の子は滅多にいないだろうなあ」
と、日本とタイの「子育ての違い」「しつけの違い」を改めて感じた。
「日本人のお行儀がよさ」はトップクラスであることは間違いない!
そんな初日を迎え、次の週は、6歳の女の子にも教えたのだが
6歳児が日本語を勉強するにはまだハードルが高く
じっとしてもいられないし、どっか遊びに行ってしまうし
なかなか難しいと感じた。
かてきょー
6歳の女の子のお母さんも同感だったらしく
数日後
「やっぱり6歳の女の子は日本語やらないってよー、ってベムが言ってた」
と長女経由で知らされたのだった。
6歳の女の子だけなく、ベムだっていつまで続くかわからないと
あまりあてにはしていないワタシ。
「テキトー」「いい加減」「気分次第」が得意なタイ人。
「テキトー」「いい加減」「気分次第」が苦手な私。
まだまだタイ人の感覚にはついて行けず
振り回されそうな予感がするワタシである・・・。
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コメント

  1. のり より:

    SECRET: 1
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    実は夫がこの日本語教師をしています(o^^o)まだまだ駆け出しではありますが、もし興味があればお力になれることもあるかもしれません。先日、東北部の日本語教師たちの忘年会がコンケンであり、わたしと娘もちゃっかりついて行きました(笑)とてもユニークな方ばかりで楽しいひと時を過ごさせてもらいました。何かあれば遠慮なくご連絡下さいね!