休日の午後。
私は1歳三女を部屋でお昼寝させていた。
10歳長女と5歳次女は庭で遊んでいる。
と思ったら。。。
「ママ?！ママ?！妹が?！」
と大声で叫んでいる。
私は、やっと寝た三女が起きてしまうと思い、若干不機嫌になりつつ
「大声出して、どうしたの?？？」
と三女を抱えたまま渋々外へ出た。
すると！
庭の水道から水が溢れ、噴水状態になっているではないか！
その隣には引っこ抜かれた水道を持って、ずぶ濡れの次女の姿が。。。
寝てる三女のことの忘れて、私は
「どうしたの！」
と叫んだ。
次女の代わりに長女が説明してくれた。
「水を止めようと思ったらしっかり止まらなくて、力いっぱい揺すったら
蛇口ごと外れちゃったんだよ！」
と言う。
よく見ると、水道のパイプは根元から折れている。
これじゃ差し込めないし、簡単には直せない。
私はすぐ大家さんを呼びに行った。
怪訝そうな顔をしてやって来た大家さん。
私と5歳次女はまず大家さんに謝った。
私達は急いで水道の元栓を閉めに行き、ひとまず噴水は納まったが。。。
「どうしてこうなったのか？」
と厳しい顔で尋ねる大家さん。
現場を見ていた長女が詳しく説明した。
そして大家さんは、折れたパイプや蛇口の状態を確かめ、壊れ具合を確認した。
大家さんは、次女に
「うまく出来ないからと言って、強く引っ張ってはいけないよ。
次からは壊してはいけない。」
と厳しく言った。
次女と私は何度も謝った。
大家さんは私達に、ボロ布とビニール袋を持ってくるように言った。
急いで家に取りに行く私達。
大家さんは、私の「古着」と「ビニール袋」とその辺にあった「棒」を使って
パイプに栓をし、水道の元栓を開けても水が溢れないようにしてくれた。
大家さんは
「工事は明日になるだろう。今日はこのままにしておくから。
夜寝る前には、水道の元栓を閉めておいた方がいいよ」
と言った。
しかし、この簡易な栓がいつまで持つかわからない。
また噴水状態になったら大変だ。
私は、寝る前どころか、早めに家事を終えて出来るだけ早く元栓を閉めてしまおうと思った。
まだ夕方にもなっていなかったが、家族みんなシャワーを済ませ
私は食事の準備に取り掛かった。
そして、断水のときのように水をたくさん汲んでおいた。
夕方になり、子供達の「お腹空いたコール」が始まる。
いつもより早い時間だが、夕飯にした。
先に子供達に食べさせ、水が止まってもいいように、歯磨きまで済ませる。
すると、外からカンカンと言う音が聞こえてきた。
見ると、大家さんと一緒に、工事に来たオジサンがいる。
私達が外に出ると
「今から直してもらうからね。」
と言う大家さん。
夕方5時過ぎくらいだったろう。
「今から工事！？」
と申し訳なく思ったがお任せするしかない。
一旦部屋に戻ると、食べ終わった食器の山！
洗い物まで済ませる予定が、中途半端な状態で工事が始まってしまった。
「うう?。。。工事中は元栓が閉まってるから水が出ない。。。」
仕方ない。
ごちゃごちゃのキッチンを放置して、私は外に出て工事の様子を見守った。
パイプごと取り替えるようで、地面を掘り起こすところから始まっている。
大工事になりそうだ。
次第に陽が暮れて来た。
私は懐中電灯を持って来て、オジサンの手元を照らした。
急な工事だったせいか、修理の部品も揃っていないらしい。
大家さんと話しながら、大家さんと我が家に「あるもの」で、何とか直して行くようだった。
大家さんは必要なものを取りに自宅へ何度も行ったり来たり、
オジサンも泥だらけになりながら、遅くまで作業してくれている。
私は邪魔にならないように気を付けながら、ずっと見守っていた。
２時間ほど経った7時過ぎ。
ようやく工事終了！
新しいパイプと蛇口が取り付けられた。
私はオジサンと大家さんにお礼を言った。
オジサンが帰った後、大家さんは
「普通、こんな夜遅くに工事はしてくれないよ！しかも格安だよ！」
と教えてくれた。
オジサンは大家さんの知り合いらしい。
顔の広い大家さんで助かった！
私は工事代を大家さんに渡し、もう一度お礼を言った。
部屋に戻って、食器洗いを済ませ、三女を寝かせる。
私は次女に「工事が大変だったこと」「大家さんも手伝ってくれたこと」を話し
「明日もう一度、一緒に謝ろうね。」
と言った。
「タイのものは何でも壊れやすいから、大事に扱わないといけないよ。」
とも、言った。
そして次の日。
学校から帰宅した次女。
大家さんと会えたようで
「ムアワンニー(昨日は) コートーカ(ごめんなさい) って言ったよ！
そしたら、マイペンライ(気にしないでいいよ)って言ってくれた?！」
と教えてくれた。
私も再度、大家さんに謝った。
トラブルメーカーの我が家。
「わざとではない」にしても、迷惑ばかりで申し訳ない。
謝ってばかりのワタシである。。。
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