約4か月に渡る、パパの長期滞在も
残すところ、あと1日になった。
タイに来た当初は
「タイ語を勉強するぞ！英語もがんばる！」
と張り切っていたパパであるが、4か月後の現在、大きな変化は・・・
ない。
数日前から
「最後の日は、何がしたい？何か食べたいものとか、ある？」
と私も子供達も聞いていたのだが
「うーん。何もない。」
との返事。
毎日、寝転んでインターネット三昧の日々だったパパ。
この町にいても、特に面白いこともやりたいこともないようだった。
仕方ない。
ここはなーんにもない、タイのど田舎なのだから。
結局、最後の日は、午前中にスーパーでおみやげを買ったくらいで
特に食べたいものもなければ、タイ料理を惜しむ様子もないパパ。
だったのだが！
昼近くになって
「昼ごはんどうする？」
と聞いた私に
「最後にタイカレーでも食べてみようかな・・・」
と言うパパ。
パパの口から「タイカレー」とは！！
とビックリな私。
私と三女はすでに昼ご飯を済ませた後だし、今から一人分のカレーを作るのは
正直面倒くさっ！と思ったが
最後のランチだからと思って、パパのためにキッチンに立った。
この「マッサマン カレー」。
タイカレーにはいくつか種類があるのだが
「マッサマン カレー」というのはイスラム風カレーである。
アメリカの情報サイト「ＣＮＮ ＧＯ」で世界で一番おいしい料理に
選ばれたそうだ！
辛みが少なくて、甘みが強い。
この「マッサマン カレー」が世界三大カレーのひとつであることを
知っていたパパ。
「せっかくタイにいるんだし、そんなにウマイならマッサマン カレーでも食べてみるか！」
と言い出したのであった。
じゃがいもとニンジンと豚肉で作った「マッサマン カレー」。
見た目は真っ赤なので辛そうに見えるが、辛いの苦手なパパでも
「ぜんぜん辛くない」と食べることができた。
そしてパパの一言。
「これは世界一ではないな！」
「出た～！いつもの駄目出し！」
とパパのコメントに苦笑いするしかないワタシ。
「日本で食べた〇〇のカレーは美味かったな～?
あれは今までで一番うまいよ?ごはんに合ってさ～?」
と日本のカレーを大絶賛するパパ。
「はいはい。タイ料理はそれほどうまくないですよー。」
と心で思いながら、私はパパのカレー談義を聞き流していた。
お腹いっぱいになったパパは・・・。
寝る・・・
寝る・・・
寝る・・・
そして、しばらくすると
「気持ち悪い」
と言い出すパパ。
「今度は気持ちが悪いんかい！」
とツッコみたかったけど、かわいそうなので止めておいた。
ココナツミルクたっぷりの「マッサマン カレー」が
いけなかったのだろうか？
タイ料理はパパにとって、舌だけでなく体も受け付けないようだった。
そして再び。
寝る・・・。
食べて寝てネット見ての、好き放題の4か月。
こんな生活もいい加減、飽きただろう。
日本に帰ったらぜひぜひぜひ、身を引き締めて今後の生活の
見通しを立てて欲しいワタシである。。。
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