朝晩は長袖が着たくなるくらい肌寒くなってきた、タイ。
だいぶ秋も深まってきたようだ。
気温が下がってきたおかげで、蚊やハエなどの虫も減って来てはいるが
蟻は別。
キッチンには相変わらず小さな蟻がいるし、外には赤い大きな蟻もいる。
今朝、機嫌が悪くてギャーギャー叫んでいた三女の泣き声を聞きつけた大家さん。
犬と一緒に我が家の敷地へやって来てくれた。
「なんで泣いてるんだ？」
と様子を見に来たようだ。
「機嫌が悪くてね。いつもこうなるんだ。」
と私は大家さんに言った。
2歳児特有の、わがままぶりに大家さんも呆れた様子だが
「ほら、ニンノンがいるよ！さわってごらん！」
と犬に興味をひかせようと必死になってくれた。
大家さんと犬のニンノンのおかげで、なんとか泣き止み
ごきげんになった三女。
大家さんと一緒に、敷地内でおしゃべりしながら気分転換した私達。
すると大家さんが
「ここに蟻の巣があるよ！」
と教えてくれた。
よく見ると、マンゴーの木の葉の一部分に蟻が大量にいる。
確かに蟻の巣だ！
地面に穴の開いた蟻の巣は知っているが、木の葉に作った蟻の巣を見るのは
始めてだった！
この蟻は大きくて、噛まれるととっても痛いので要注意である。
そして大家さん。
「この蟻は、葉の中にたくさん卵を産んでいるよ。卵はおいしいんだよ！
でもとても高いんだ。」
と言っていた。
タイの中でもここイサーン地域の人は、ゲテモノを食べる食習慣があって
カエルや虫に加えて、蟻の卵も食べるのである。
私もタイに来て、数回食べたことがあるが、とくに味はなく
いくらのような、ぷちぷちした食感を楽しむような感じであった。
蟻の卵は栄養価が高くて、高級食材らしい。
まずくはないけど、特に食べる気もしない蟻の卵。
私達日本人にとってこの大きな赤い蟻は「噛まれると痛い、好まない生き物」として
しか映らないが、タイ人は「高級食材を生み出す貴重な生き物」に見える
のだろうか？
我が家の敷地内でも、のんびりくつろぐ大家さんの犬。
だいぶ私たちに懐いてくれた犬達を見ながら
そんなことを思ったワタシである・・・。
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