さよならラビちゃん

日本からタイに戻って来て数日。
子供達も私も、友人センディに預かってもらっていたウサギのラビちゃんとの
再会を楽しみにしていた。
「ママがVIZAを取りにラオスから帰って来たら、センディから返してもらおうね。」
と私達は話していた。
が。
ある日のこと。
我が家の庭で大家さんと話していたときのこと。
大家さんが
「もうウサギを買うのはやめなさい。」
と言った。
「ウサギはフンも臭いし世話が大変だ。ウサギがいなければ、門も開けっ放しに出来て
見通しもいいし、風も入ってきて気持ちいいだろう?」
と言う大家さん。
一番、動物を飼いたがっていた長女も、大家さんの言ってることがわかる。
「どうする?」
と私は長女に聞いた。
「うう?ん。飼いたいけど。。。どっちでもいいや。」
と言う長女。
確かに、ラビちゃんがいると、大家さんちの犬が入って来ないように
門は閉めっきりだし、開放感はない。
ラビちゃんが犬に追いかけられた事も一度ではないし、我が家も大家さんも、それなりに気を遣って来た。
きっと
「犬の隣でウサギを飼うのはリスクがある」
というのが大家さんの本音なのだろう。
その後数日の間
「本当にラビちゃんは諦めていいの?」
と私は何度も長女に尋ねてみた。
もし長女が「どうしても飼いたい」というのであれば
新しい動物は飼わないにせよ、「ラビちゃんだけでも最後までお世話させてもらいたい」と
大家さんにお願いしてもいい、と私は思っていた。
しかし、長女は
「ラビちゃん、飼いたいけど。。。ウサギはあまり抱っこ出来ないし、人に懐かないからなあ。
ラビちゃんがいなければ、大家さんちの犬のニンノンがうちの庭にで入り出来るから
ニンノンが触れればいいよ???」
と、私の心配をよそにドライな長女。。。
「ラビちゃんは飼わない」と私達は決めた。
そうと決まれば、ラビちゃんを預かってくれてるセンディに早目に伝えないといけない。
私は
「ラビゃんを飼えなくなったことは、直接言いなさい。」
と長女に言った。
長女はセンディに電話をし、ラビちゃんの話はせずにとりあえず遊ぶ約束をした。
一週間後。
センディが我が家へやって来た。
長女や次女は、センディとの再会を喜び、日本からのお土産を渡しながらお喋りを楽しんでいた。
らび
私は
「ラビちゃんを飼えなくなったこと、ちゃんと話しなさい。」
と長女に言ったが、長女は言い出しにくそう。
仕方なく、代わりに私がセンディに
「ウサギ、飼えなくなっちゃったの。」
と言った。
するとセンディは
「グラターイ ターイ レーオ (ウサギ、死んだ)」
と言うではないか!
「ええ!ターイ レーオ!?(死んじゃったの!?」
と聞き返してしまった。
理由は、怪我して足が腫れてしまったらしい。
詳しい症状はよく解らなかったが、とにかく死んでしまったのだ。
「いつ?」
と聞くと
「先週」
と言うセンディ。
私達がタイへ戻って来た後ではないか!
「やはり、タイへ戻って来てすぐ、ラビちゃんを返してもらっていれば良かったかなあ。」
「でも、もし原因が他にあって、すでに寿命が近づいていたのなら
子供達に、目の前で死んでいくラビちゃんの姿を見せるのは可哀想だなあ。」
とか、複雑な気持ちになった。
ラビちゃんとの時間が短かったせいか、ウサギは犬のように懐かなかったせいか、
タイに戻ってからラビちゃんと再会しなかったせいか、
理由はわからないけど、ラビちゃんの死を聞いても、特に残念がる様子のない長女と次女。
「次は犬がいい」とか「猫はどう?」とか自由気ままに言い出す長女と次女。
「動物を飼う責任」を学ぶには、あまりにもラビちゃんとの時間は短すぎるように思った。
ラビちゃんはいないけど、その分大家さんちの犬がしばしば出入りするようになった。
dog
道を歩けば犬や猫やニワトリはあちこちにいる。
我が家には3人の大飯食らいがいて、私はそのお世話で手いっぱいだ?!
生き物の面倒はこの「メス3匹」で十分であると同時に、ラビちゃんの死を聞いて
やはりショックなワタシである。。。
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