今日からスクールバスで通学する娘達。
朝7時に家まで迎えに来てくれる。
そして水曜日はガールスカウト風の制服の日。
9歳長女はこの制服を着るのをとても楽しみにしていた。
風邪でお休み中の4歳次女と1歳三女と共に、お姉ちゃんを見送る。
毎朝子供達を見送るとき、私はいつもせつない気持ちになる。
「言葉が通じなくて困ってないだろうか?」
「一人ぼっちになっていないだろうか?」
日本の学校へ行ってたときはこんなことまで考えていなかった。
言葉が通じて周りに友達がいるのは当たり前のことだったから。
私の知らないところでいろいろな苦労をしているだろう「タイ生活」。
私が選んだ「道」だからこそ、娘達の苦労を想像すると胸が痛むのである。
そんな私の気持ちを打ち消すためにも、いつも大きな声で
「いってらっしゃーい!ガンバレ!!あなたなら大丈夫!」
と娘達の名前を呼び、バスが見えなくなるまで手を振り続けている。
今日も元気良く登校して行った9歳長女。ありがとう。
学校が始まったこともあり、学校ネタが続くが。。。
今の学校に転校した理由はいくつかあるが、その中の一つは
「日本人の子供が通っている!」
ということだ。
今までの学校は、母子避難組の日本人の子2人(幼稚園児)と我が娘達以外、日本人はいなかった。
タイの北部の田舎の田舎な町だけあって、外国人は見かけない。
しかし、学校見学に来た時
「幼稚園、小学校、中学校それぞれに日本人の生徒がいる。全部で4、5名。」
と聞いた。そんにたくさん!
日本人と言えど幼稚園児ばかり相手にしていた9歳長女は
「日本人の友達が出来る!しかも年齢が近い!」
と大喜びし
「日本人同士ならいざという時助け合えるかも!」
と少しホッとした私。
そんなわけで転校するのを楽しみにしていた我が家。
そして登校初日。
娘達は日本人らしい顔立ちを探していた。
もちろん見つからず。。。
私は、娘達を各教室へ見送ったついでに、日本人生徒を紹介して欲しいと先生にお願いした。
そして早速紹介してくれることになった。
「中学生に、日本人の男の子が2人いる。」
と自慢げに言う先生。
「それだけ?幼稚園児は?小学生は?しかも人数減ってない?」
と怪しみながらも、タイ人の意味不明さには驚かなくなっていたので
あまり突っ込まずにスルーした。
中学生クラスの教室の前に行き男の子の名前を呼ぶ先生。
「?」
あまり日本人っぽい名前じゃない。
その男の子はニコニコしながらこっちへ来た。
私は
「こんにちは」
と声をかけた。
その日本人の男の子から返事がない。
すると先生は
「君は日本語がしゃべれるか?」
と聞いた。
「NO!」
という男の子。
「ええええ?どういうこと??」
と事情がわからない私。
「日本人なんですよね?日本語がしゃべれないんですか?」
と私が先生に質問すると
「彼はタイ人と日本人のハーフなんだ!でも日本語はしゃべれないんだ!ワッハッハ!」
と笑っている先生、と照れ臭そうにする男の子。。。
唖然呆然、目がテン。。。
きっと娘もガッカリするはず。。。
一緒に笑いながらも笑顔が引きつるワタシであった。
気を取り直し、隣のクラスへ行く。
先生は、別の男の子の名前を呼ぶ。
今度は日本人らしい名前!
そして男の子はやって来た。
「こんにちは」
と言うと
「こんにちは」
と返してくれるではないか!
正真正銘、日本人!!
やっと出会えた日本人!!
その男の子、この学校へは前期から通っているらしく、まだタイ語もペラペラではない。
そして体は大きいが声は小さい。。。
我が娘達には物足りないくらいおとなしい男の子だが、優しそうな子だった。
まだ娘達は知らないので、早く紹介してあげたい。
そんな訳で、日本人は我が家を合わせて3人。
期待していた分、がっかり度も高いが
「日本人が少ないほうが言葉は上達するだろう!」
と自分を納得させている。
そして、親切な先生、行儀良い生徒達、娘達を心から受け入れてくれる環境に
私は満足している。
4歳次女よ!スイカパワーで早く元気になっておくれ?!!
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