長女の体調は、依然として回復していなかったが・・・。
この日は、私がベムに日本語を教える日だった。
前回は、三女が入院していたために、日本語の勉強を
お休みさせてもらっていた。
今週まで休むわけには行かない。
「長女が体調不良だから、勉強の後いつものように遊べないけど
それでもよければ勉強に来てね。」
と断り、勉強が済んだらベムのお母さんが早めにお迎えに
来てくれることになった。
午前中、ベムとお母さんがやって来た。
ベムの姿を見て、長女は少し元気が出て来たようだ。
私がベムのお母さんと、長女の様子についてしゃべっていると
「サワッディーカー」
と外で呼ぶ声がする。
「え?誰だろう?」
と思って出てみると、学校の先生だった!
しかもぞろぞろやって来た!
「長女が体調が悪いから、お見舞いに来てくれたんだ!」
と思い、
「ありがとうございます!さあ、どうぞ!どうぞ!」
なんて言いながら、先生達を招き入れた。
ベムとお母さんだけでなく、先生達までやってきて
一気に我が家は人でいっぱいになってしまった。
しかし、肝心の担任は見当たらない。
「長女はまだ具合が悪くて・・・」
と私が言うと、先生達は長女や次女に元気にあいさつをしただけで
「今ここで、この書類に記入してくださいね」
と私に書類を差出し、その内容について説明してくれた。
書類の内容は、長女や次女の生年月日などの基本的なことから
好きなことや仲良しの友達、家での様子などであった。
「これはもしや、家庭訪問??」
とこのときになって何となくわかった私。
日本にいるときも、家庭訪問でこんな内容のことを
先生と話した記憶がある。
先生と雑談中、先生が
「毎年、この時期は休みがないんです。」
と言っていたから、やはり年一回の家庭訪問だったようだ。
家庭訪問は、担任の先生が行うのではなく
地区別に先生が決まっているようで、この地区担当の先生方が
この日一日かけて、この町に住む生徒の家を回るようであった。
きっと先週、家庭訪問のお知らせがあったのだろうが
長女は学校を休んでいたため、連絡が伝わらなかったのだろう。
長女も後になって
「急に先生が来るから、お見舞いかと思ったよー」
と言っていたが、風邪で3日休んだくらいで、先生が何人も
お見舞いに来るはずないと、冷静に考えればわかるのであった。
長女は横になっていたので、この日はベムにマンツーマンで
日本語を教えた。
夕方になると、長女は少し元気になって来た。
「早く学校に行きたいな。」
という長女。
「うちの学校って、本当にいい学校なんだよ。
私、自分の学校が大好き!」
という長女に、私はとても嬉しかった。
家でゴロゴロしてても楽しくない、元気が一番だって
ことが本人もわかっているようだ。
たとえ、うるさくたって口答えされたって
子供達が健康でいてくれることが
何より嬉しいワタシである・・・。
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