ロイクラトーン

タイの数あるお祭りの中でも、趣があって人気のあるお祭り
『ロイクラトーン』が先日行われた。
『ロイクラトーン』とは、雨季が終わり、乾季を迎えた11月の満月の夜に行われる
伝統行事である。
川や海などに灯篭を流し、水の精霊に豊作を感謝し、今年の罪や汚れを洗い流す
などの意味を持つものらしい。
ここ数日、ロイクラトーンに向けて学校でも手作りの灯篭を作っていたり
市場に行けば
「もうすぐロイクラトーンだね!」
と声をかけられたりして来たので、タイ人の間でも盛り上がっているようだった。
去年は、長女が熱を出し、ロイクラトーンに参加できなかった私達。
今年こそは
「灯篭流しをやるぞ!」
とみんなで楽しみにしていた。
そして、ロイクラトーン当日。
灯篭流しは日が暮れてから始まる。
夕方、学校から帰宅した子供達と一緒に、お祭り会場へ向かった。
「灯篭」と言っても、タイの灯篭は、バナナの木と葉っぱやお花で作られている。
ロイクラトン1
ロイクラトン2
様々な形や花で作られており、見ているのも楽しい!
日が暮れて来たので、我が家も初めての灯篭流しを行った!
ロイクラトン3
ロイクラトン4
ロイクラトン5
暗いメコン川に、点々と灯篭が流れていく。
秋の風が吹いて来て、季節の変化を感じながら、風情がある美しい光景を
見ることができた。
タイの伝統的な文化を体験することができて、とてもいい経験だった。
そんな、心が洗われるような灯篭流しを終えた後は
みんなお待ちかねのディナータイム!
と言っても、屋台めしだが・・・。
日本同様、食べ物屋台がずらりと並び、タイ料理三昧だった!
yatai
「たまにはいいよね~」
ってことで、パパはビール、子供達には炭酸ジュースをボトルで買って
みんなで飲み始めた矢先!
ポツポツポツポツ・・・
ドドドドドーーーーッッ!!!!!
と急な大雨!
タイの雨はナメてはいけない!
あっという間にどしゃ降りとなり、洪水状態になってしまうのだ。
周りの人も、急いで屋台のテントに避難し、もちろん我が家も避難した。
買ったばかりのビールとジュース、食べかけのごちそう。
持てるだけ持って行きたかったが、両手に抱えるのには限界がある!
泣く泣く置いてきてしまった食べ物もあったが、仕方ない。
雨は止みそうにないし、イスやテーブルはびしょ濡れだし、我が家は
帰ることにした。
「せっかくの『外食』なのに、残念だったね~」
と文句を言い合いながら、買ったばかりのタイ風からあげを
「家に帰ったら食べよう」と楽しみにしていた私達。
しかし、家に到着した途端!
次女が膝の上に置いていた「タイ風からあげ」を
車の中でひっくり返してしまい、足元にバラまいてしまったのだ!
見るも無残な、からあげ達・・・。
「ええ!まさかでしょう!」
「からあげ、食べたかったのに!」
とみんなでワーワー騒いでしまい、もちろん次女は大号泣!
毎度毎度、トラブルが絶えない、ウルサイ我が家であった。。。
せっかくのロイクラトーンも、大雨とからあげ事件で、最後はドタバタして
しまったが、「豊かな食」に感謝しながら灯篭流しをすることが出来て
満足なワタシである・・・。
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