スイッチオン!

先週あたり。
うちの大家さんが「我が家の門に外灯を付ける」と言っていた。
この辺、夜になると真っ暗である。
帰りが遅くなる日は予め懐中電灯を持って出かけるほどだ。
そうしないと鍵も開けられないし、何を踏んづけるかも分からない。
「少しの不便」と「暗闇への大きな恐怖」を感じていた我が家の女子達。
うちの門に外灯が付くことを聞いて大喜びしていた。
そして昨日。
朝からブイーンブイーンと工事は始まった。
電灯1
大家さんと犬は工事の見学。
うちの娘達が部屋に居られる筈がない。
外へ飛び出して行き、工事の様子を見たり、大家さんと喋ったり、犬と遊んだりしていた。
電灯2
10歳長女によると、
「大家さんが言ってたよ!今週、日本からやってくるパパが、夜中に到着しても
外灯があればうちの場所がすぐわかるから、パパが来る前に急いで取り付けてくれたんだって!」
と言うことらしい。
そう言えば、前回父親が来た時は、ここへ着いたのが夜遅かったため
「この暗い中、よく一人で来れたね。」
と感心していた大家さん。
それを覚えていたのだろう。
だから、今回父親が来るに当たって外灯を設置してくれたようだった。
(他にも理由はあるだろうが。。。)
「灯りの色はピンクだから!」
と楽しみにしている大家さん。
「ん?ピンク?ピンクの外灯なんてあるの?」
と不思議に思いながらも
「我が家が女子ばかりだからピンクにしてくれたのか?」
と、何だか可笑しかった。
そして夕方。
工事が終盤に差し掛かった頃、大家さんがうちの家の前を掃除していた。
我が家は家族みんなでお手伝い。
ホコリまみれになりながら、みんなで工事の後片付けや掃除をした。
10歳長女や4歳次女は「お手伝い」というより「遊び」の延長のように
楽しみながらやっていた。
大家さんも「キレイになった?!」と喜んでくれた。
「私達ができる日頃の御礼なんて、こんなことくらいしかないもんな?。」
と思いながら、娘達にはたくさん働いてもらった。
そして一通り片付き、解散!
日が影ってだいぶ冷えて来た。
私達は家に入り、夕食を食べていると。。。
「オーイ!」
と大家さんの声。
子供達は一目散に外へ出る。
すると大家さんは
「灯りが点いたよ!見においで!」
と呼んでいる。
この外灯は暗くなると自動で点灯し、明るくなると自動で消えるタイプ。
きっと大家さんは、外が暗くなって外灯が点くのを今か今かと待っていたのだろう。
なんとも微笑ましい。
そして灯りが点くと早速教えに来てくれたのだった。
「どうだ?キレイだろう?」
と満足気な大家さん。
「わあー!キレイ!ステキステキ!」
と喜ぶ娘達。
我が家の住環境に、少しずつ手を加えて行ってくれる大家さんの気持ちが嬉しかった。
そしてうちの父親のことまで気に掛けてくれる大家さんは本当に温かい人だ。
私はここの家を借りることができて、本当によかったと思った。
この大家さんと出会えて、本当によかったと思った。
この先、ここの家とこの大家さんとどれくらい付き合っていけるかは分からない。
でも、少しでも長く、ほんの少しでも長く、ここに居たいなと思った一日であった。
電灯3
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