タイに来て、ひとつ残念なこと。
それは。
コーヒーがまずい!
もちろん、カフェでは美味しいドリップコーヒーを飲むこともできるが
この町にはカフェなんてものは二件しか知らないし、しかも高い!
「カフェで本格的ドリップコーヒーを飲む」なんて本当に贅沢なことだ。
タイ人にとってのコーヒーとは「ネスカフェ インスタントコーヒー」なのである。
砂糖もミルクも驚く程ほどたっぷり入れて飲むのだから
コーヒー本来の味なんてどうでもいいのであろう。
「甘ければいい」のがタイスタイル。
インスタントで十分なようだ。
先週末のこと。
我が家は買い物ついでに
「外で昼ご飯を食べよう!」
ということになった。
外食ではなく、文字通り「屋外で」と言う意味。
もち米や、タイの焼きおにぎりや、揚げバナナなんかを市場で買って
公園で食べることにした。
肌寒かったこともあり、ホットコーヒーで一息入れたかった私は
屋台でコーヒーを買うことにした。
「ホットコーヒーください。お砂糖は入れないで。」
と注文した。
屋台のおばちゃんは、マグカップにインスタントコーヒーをスプーン三杯も入れ
「これは入れる?」
とクリープを指す。
「いらないよ。ミルクだけ入れて。」
と私は言った。
すると、おばちゃんはコンデンスミルクをたっぷりと入れた。
「ええ!コンデンスミルク?牛乳じゃないの?既に激甘じゃん。。。」
とがっかりしながら、この時私は始めて気づいたことがあった。
今まで私は、カフェでコーヒーを注文するときは
「マイ サイ ワーン (甘くしないで)。サイ ノム タオナン (ミルクだけ入れて)」
とお願いして来た。
それでも何度か甘いアイスコーヒーが出て来たことがあり
「この味が甘くないって言うの?タイ人の味覚って?金返せ~」
とがっかりしたことがある。
しかしこの時、「タイでのミルク=コンデンスミルク」と言うことがわかり
「砂糖抜きでも激甘になってしまうコーヒーの理由」がわかったのだった。
「あ~あ…」
と思いながら、屋台のおばちゃんの作業を見守る私。
出来上がったコーヒーはビニール袋に注がれる。
そして冷めないように、もうひと袋にお茶を入れる。
なぜお茶か?は不明。。。
そこに紙コップを添えて、ホットコーヒーテイクアウトが完成した。
ビニール袋に入ったコーヒーや保温用ティーをぶら下げながら自転車をこいでいると
「金魚すくい」の帰りのようで、コーヒーへのウキウキ度が一気に下がってしまった。
金魚、入ってないよね。。。
「食事は味覚と視覚」というが、まさにその通りである。
公園に寄ったが、この日は駐車場と化しており、遊べなかったため
家の庭で食べることにした。
帰って早速コーヒーの準備。
左がコーヒー。右が保温用お茶。
う~ん。。。やっぱり「金魚すくい」を連想してしまう。。。
カップに移してみたが、保温ティーの効果なし。
一口飲めば。。。やっぱりぬる~い
そして激甘!
そして激ニガ!
スプーン三杯もコーヒーを入れてるんだから当たり前だよなあと思いながら
とってもまずいコーヒーを飲んだのだった。
自分で入れた方がよほど美味しい。
インスタントコーヒーですら、こんなに不味くても商品として
売ってしまうタイ人のいい加減さ(?)を垣間見たコーヒー屋台。
「この味でお金取るなんて!」と、私のおにぎり屋に自信を持てた瞬間でもあった。
庭でうさぎのラビちゃんも一緒に昼ご飯を食べ、外で遊んだ後は家の中へ。
最近の子供達のブームは「アイドルごっこ」。
テレビアニメの「アイカツ」の影響である。
おもちゃのマイクにホウキのギター。
歌って踊って、アイドルになりきる三姉妹。
何度も衣装チェンジし。
今度はステージ上でドラムの演奏だとか。。。
まあ、ウルサイ!ウルサイ!
まずいコーヒーの味なんて吹っ飛んでしまうほど。
楽しそうな子供達を横目に
「ビニール袋入りの熱々コーヒーを、もし公園のベンチでコップに移すことになってたら
大変だったなあ」
なんてふと思ったワタシである。。。
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