先日行われた学校の修了式パーティー。
大きな丸いテーブルを数人でシェアし、食事やステージの観覧を楽しんだ。
我が家は、友人ペンとペンの親戚と同じテーブルであった。
食事中のこと。
ペンの親戚の叔母さんが子供に料理を取り分けていた。
子供が受け取ろうと手を出すが、叔母さんは
「ありがとう、は?」
と子供に促す。
子供が「ありがとう」を言うまで決して皿を渡さない。
しばらくして私達のテーブルに、他にも子供がやって来た。
料理を取り分ける叔母さん。
やはり、子供が「ありがとう」を言うまで、料理を渡さなかった。
私はその叔母さんの横で、当たり前のように娘達に料理をよそり
「これで足りる?」
「お水のおかわりは?」
などと聞いていた。
同じテーブルの叔母さんと同様に、大家さんでも市場のおばちゃんでも
娘達に何かくれるときは必ず「ありがとう、は?」と子供にお礼を言わせる。
「ありがとう」が言えない子には、くれないのだ。
たとえ親であっても、親しい間柄の人であっても
必ず「挨拶やお礼を言う」というのがタイの子育てであるように思った。
日本では、
「母親なのだから子供のお世話をするのは当たり前」
という感覚がある。
子供側も
「やってくれて当たり前」
と思っている節がある。少なくとも我が家では。。。
「ママ!おかわり!」
と何度も私をキッチンに立たせる娘達。
よそったオカズに
「熱い」「コレ好きじゃない」など苦情を言い出す娘達。
ご飯をよそったくらいで、お礼など言われたことがないワタシ。
どちらかというと、喜んで食べてくれるように子供に気を使ってしまうワタシ。
子供が「王様」になりがちな日本と対照的に
「感謝のココロ」をしっかり教えているのがタイのやり方だと思った。
我が娘達も、タイ人にはタイスタイルでしっかりご挨拶ができるのだが
私にはなかなか言ってくれない。
ある日試しに、次女にご飯の皿を渡す時
「ありがとう、は?」
と言わせようとしたら、逆にふてくされられてしまった。。。
家庭内でもしっかり「ありがとう」ができる親子関係を築いて行きたいものである。
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