外国人がタイで銀行口座を開くには、タイ人の保証人が必要だ。
銀行によっては、労働許可証を持っている人しか、口座を開けない。
私は、昨年タイに来た時、タイで働いている日本人の方に同行してもらって
口座を開くことが出来たので、タイに普通預金の口座を持っている。
先日銀行へ両替をしに行ったとき、急に「定期預金を作ろう」と思いついた。
そして窓口のお姉さんに定期預金口座の開設をお願いし
もうあと少しで手続きが終わる、ってところで、
「タイ人の保証人が必要です」
と言われ、断られてしまった。
しかし、ここは小さな田舎町。
銀行の人達は私のことも、我が家の大家さんのことも知っている。
「今から大家さんに電話をして、ここに来てもらいなさい。」
と銀行のお姉さん達は口々に言う。
私は「呼び出すなんて大家さんに申し訳ないかな」と思いつつ
銀行のお姉さん達に推されて、大家さんに電話をし、来てもらうことにした。
大家さんはすぐにやって来た。
大家さんのIDカードを見せるとすぐ口座を開くことが出来た。
私達が待っている間、銀行員のお姉さんや大家さんのお喋りが続いていた。
話題はやはり、我が家のこと。
「VIZAがないと、毎月タイ国外へ出ないと行けないでしょ?」
「子供3人連れて、毎月ラオスへ出るのは大変だ!」
と、よくネタにされるこの話題。
「VIZAがあれば一年間タイに居られるけど、VIZAを取るのが難しいんだよ?」
と私が答えていると、急に大家さんが
「私と一緒に住んでるってことにすればいいよ。」
と言い出した。
タイ人と同居してることが、VIZAの取得と関係あるのかわからないのだが
大家さんも銀行員のお姉さん達も
「そうすればいい!同居していれば、毎月国外に出なくて済むから!」
と言う。
この話の流れが、私はよく理解できなかったのだが、大家さんは私を銀行に残したまま
手続きのために、早速、市役所へ行ってしまった。
口座開設の手続きが終わり、私達が銀行を出たところに大家さんが市役所から戻って来て
「今から家に戻って、家族全員のパスポートと証明写真を持って来なさい。」
と言う。
言われるがまま、私は急いで家に帰り、パスポートと証明写真を持ってまた銀行へ戻って来た。
銀行で待っていた大家さんと、10歳長女と5歳次女と合流し、市役所へ向かった。
市役所と言っても、ワンフロアで、奥に小さな部屋が2部屋あるだけの、小さなところだった。
私達は奥の部屋に通され、市役所のおじさんに名前や生年月日を聞かれた。
パスポートのコピーが必要らしいが、
「今、コピー機が壊れてる」
と言われ、大家さんがコピーを取りに出掛けて行ってくれた。
待つこと、1時間近く。。。
大家さんはなかなか戻って来ない。
その間、役所のおじさんとお喋り。。。
つ、疲れる。。。
昼近くになり、おじさんは
「昼ごはんを食べてから、13時にまた来てください。」
と言う。
「ガーン。また来るのかあ。。。」
市役所はうちから離れたところにあるし、暑い中の自転車の往復は面倒だ。
「どうするかなー」なんて思っていたら大家さんがコピーを取って戻って来た。
途端、「コピー機が直った」そうだ。
タイミング悪すぎである。。。
私達は一旦帰宅し、急いで昼ごはんを食べ、留守番する長女を残し、再び市役所へ行った。
いろいろと、書類の変更とが必要なのだろう。
私達は担当のおばさんのデスクに座り、簡単な質問に答えながら待っていた。
それにしても、作業が遅い。。。
事務員同士でお喋りしたり、ジュース飲んだり、後から来た人の手続きを先にやっていたり
とにかく遅いのだ!
次第に、1歳三女は愚図り始め、ギャーギャー騒ぐ始末。。。
「お喋りはいいから、集中してやってくれー!」
と心で叫びながら、後ろを向くと、待ちくたびれたのか、5歳次女はベンチで寝ている。。。
そりゃあそうだ。
2時間以上も待っているのだ。
大家さんは慣れているのか、市役所に来た人達と世間話をしており
長く待たされることに不満はなさそうだった。
待つこと3時間、午前中と合わせると、4時間以上市役所に居ただろう。
ただ両替の為に銀行に行ったのがきっかけで、予想外の一日になってしまい
またしてもヘトヘトになってしまったワタシ。。。
やっと解放され、長女の待つ家に帰ることが出来た。
タイ人の仕事のペースは本当に遅い。
そのペースに合わせるには根気がいる。
そんなわけで。
大家さんの住所登録には、ワタシと娘3人の名前が載ることになったのだが。。。
どんなメリットがあるのか、今だに解らないワタシである。。。
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