2週間ほど前。
訳がわからないまま、大家さんの計らいで市役所へ行き
大家さんと同居していることになった我が家。
(詳しくは「大家さんと同居!?」の記事を見てください。)
いろいろ調べていくうちに、どういうことか分かってきた。
タイには、一家に一冊「タビアンバーン」と言うノートがある。
「住居登録証明書」だ。
日本で言う、住民票のようなもので、タイでは身分証明書として使うことが出来る。
家の持ち主を筆頭に、そこに住んでいる人ひとりずつの身分事項の記載がある。
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タビアンバーンは,「タイ人は,必ず住居に住んでいるはずである」という趣旨から,
建物登記簿を基準として、その建物(「家」)を基準に身分の登録としている証明です。
特に、その家に属する家族以外の者(寓居者)の記載があること(家族・親族以外の他人も
タビアンバーンに記載があること)はこの証明書の特徴の一つとなっています。
家を所有しないタイ人は多いですが、どこかの家に登録をお願いしなければならないことで、
登録に困難を生じる場合があるようです。
ちなみに「家」には船、いかだの類も含まれるとされています。あくまでも「家」単位で編製されます。
(以上 行政書士成瀬事務所のHPより引用)
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このタビアンバーン。
「家」を登録の単位とするタイならではのもの。
我が家は大家さんと同じ「家」に登録された。
外国人でも登録可能だが、普通はタイ人と結婚した外国人が登録するもの。
そして、例えタイ人と婚姻関係があっても、このタビアンバーンを取得するには
必要書類を揃えるのにとっても手間がかかるそうだ。
領事館で在留証明書を発行してもらったり
イミグレーションで居住証明書を出してもらったり
場合によっては書類をタイ語に翻訳したりと、とても面倒らしい。
そんな大変な思いをしてまで、私にとって居住証明は必要ではなかったし
そもそも「タビアンバーン」なんてものすら知らなかった。
しかし思い返してみると、VIZAを取るにも、学校へ入学するにも、
イミグレでVIZA延長の手続きをするにも、何をするにも、
我が家のパスポート以外に、必ず大家さんのIDカードのコピーと
「何かのノートのコピー」が必要であった。
この「何かのノート」が「タビアンバーン」だったのだ。
このタビアンバーンがあれば、タイ国内の運転免許証の取得・更新が出来る。
バイクや車や家や土地を購入する際にもタビアンバーンが必要だ。
普通、外国人は、タイ人に名義を借りないとこれらは購入出来ないが
タビアンバーンがあるワタシは自分名義でこれらを購入出来るのかもしれない。
それはいいとしても、今後、VIZAにまつわる面倒な手続きなどは、
大家さんの力を借りず、自分のタビアンバーンを使うことが出来る。
自立への第一歩!
更に調べていたら、タイ人の配偶者がいない外国人がタビアンバーンを
申請する場合は、「居住地管轄の役所長との面接が必要」とあった。
そう言えば。。。
前回、市役所へ行った時、大家さんがコピーを取りに一旦外出してる間、
私達は奥の個室で市役所のおじさんと長々とお喋りして時間を潰していたのだが
実はアレが面接だったのだ!
思い起こせばあの時、おじさんに生年月日や何でタイに住んでるか、とか
タイに住んでどれくらいか、とか、まるで職務質問のように聞かれたのだった。
あの時間こそ、所長さんとの面接だったに違いない!
と、今更気付いたワタシ。。。
そして、2週間ほど過ぎた先日。
朝、家にいると
「こっちにおいで?!」
と私の名前を呼ぶ大家さん。
行ってみると
「市役所から電話が来たよ。タビアンバーンがどーのこーの。。。
これから一緒に市役所へ行くよ!さあ!」
と嬉しそうな大家さん。
三女を午前中の昼寝の寝かしつけをしていた私は急いで三女を起こし
準備をし、大家さんと一緒に市役所へ行った。
そして。。。
名前を呼ばれるまで、待たされること、2時間。。。
なーんにもせず、ただ座ってる時間、2時間。。。
こんなに急いで来ることなかったんじゃないか???
眠そうだった三女は、涼しい市役所のベンチでグーグー眠ってしまった。
騒がれるより余程助かった訳であるが。。。
そして、もうランチタイムに差し掛かった頃。
やっと呼ばれた私の名前。
そして出来上がった「タビアンバーン」!!
その時はまだ、タビアンバーンの重要さを知らなかったが
大家さんは
「一緒に挨拶して帰ろう。」
と言い、奥の所長の部屋へ私を連れて行った。
職務質問?お喋り?をしたおじさんがいた。
私達は丁寧にお礼を言い、市役所を後にした。
その日の夕方。
大家さんがやって来た。
「タビアンバーンを見せてごらん」
と言う。
記載事項に誤りがないか、確認してくれた。
「これさえあればどこに行っても通用する。とっても便利なものだ!」
と教えてくれた。
私は
「ネットで調べたけど、外国人がタビアンバーンを取るのはとっても難しいみたいだね。」
と言った。
「そうなんだよ!あっちこっち行かなきゃならないし、とっても難しくて大変なんだよ!」
と大家さん。
「でも、私は市役所長と知り合いだし、ほかにもたくさんの知り合いがいるから
今回は特別にやってもらえたんだよ。」
と教えてくれた大家さん。
「メー ピア (大家さんの名前)だから、出来たんだね!メー ピアはすごい人だ!」
と私は何度も感謝した。
こんな難しい外国人のタビアンバーンでさえ、口利きでゲットしてくれた大家さん。
やっぱり、うちの大家さんはタダモノではない。
と同時に、私の意思とは関係ないところで、自分がタイ化して行くというか
着実にタイに根を張り出しているのではないか、と
若干ビビっているワタシである。。。
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