雨季真っ最中のタイ。
青空かと思えば、急にザーッと大雨が降ったり
嵐かと思えば、急に太陽が照りつけたりと
安定しない天気が続いている。
週末。
友人の家に遊びに行っていた長女。
約束の帰宅時間になった頃、ドドーッと大雨が降って来た。
「これじゃあ、帰宅時間が遅れるなあ」
と思い、次女と三女に先に夕飯をあげていた。
雨は30分ほどで止み、真っ黒い空が青空に変わって来た頃。
ガラガラガラー。
と家の門を開け閉めする音がしたので、長女が帰って来たとわかった。
すると
「ママ?!虹だよ、虹!早く!早く!」
と長女の叫ぶ声がする。
私は家事の手を止め
「ええ!虹!?」
と驚き、次女と三女を引き連れて、興奮気味で外に出た!
「どこどこ!」
「ほら、あそこ!」
「うわ?!虹だ???」
「すごい!キレイ 」
なんてガヤガヤ大騒ぎしていると。。。
私達の声を聞いて
「どうしたんだ!?」
と大家さんが出て来た。
タイ語で「虹」がわからない私達は、空を指差した。
大家さんが
「ルン ギン ナーム」
と教えてくれた。
「虹だ!虹だ!」
「大きいね?!」
とはしゃいでいる私達を見ながら
「こっちの方がずっといいぞ。」
と言ってマンゴーをくれた大家さん。
後から出て来た大家さんの妹さんに
「騒いでるから何かと思って出て来たら、虹だってよ。」
と言いながら、大家さんは私達を見て嬉しそうに笑った。
長年生きて来た大家さんにとって、虹は見慣れたものなのかもしれない。
大興奮の私達を見て
「日本に虹はないのか?」
と言う大家さん。
「あるけど、滅多に見れないし、子供達にとっては初めての虹なんだ!」
と私は答えた。
タイに来て、初めて見た虹。
次女と三女にとっては、生まれて初めての虹だ。
こんなに大きい虹は、長女だけでなく私にとっても初めてであった。
大家さんも一緒に、虹を鑑賞していると、虹が二本現れて来た!
大家さんも
「二重の虹は見たことない!」
と言って、珍しがっていた。
毎日雨が降ったり止んだりしても、虹を見る機会が今までなかった、タイ生活。
ここノンカイは、海もなければ山もない、バナナやココナツの木にメコン川があるくらい。
観光地でもないし、正直「美しい景色」というものは皆無だと思っていたが。。。
あるではないか!
「美しい空」が!
夕方の、急な嵐が去った後の「美しい虹」「気持ちのいい風」「神秘的な空」。
「カメラで撮りきれないから、この虹の美しさをしっかり心で覚えておきなさい 」
と子供達に言いつつ、自分自身にも言い聞かせたワタシである。。。
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